配管の温度降下特性

1.流水時の配管出口温度
 配管入口の流体温度が出口でどの程度降下するのか、代表例を用いて特性を説明します。

<試験体> @ 架橋ポリエチレン管13(管単体)
A 架橋ポリエチレン管13+さや管22(さや管付架橋ポリエチレン管)
B 架橋ポリエチレン管13+保温材5mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管5mm)
C 架橋ポリエチレン管13+保温材10mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管10mm)

<試験条件> 雰囲気温度 5℃
流量 6L/min(流速0.8m/s)
入口温度 @60℃、A40℃ の二水準
配管長さ 19m

<試験結果> @入口温度60℃の場合 (単位:℃)
試験体 入口温度 出口温度 温度降下
@ 60.0 57.2 △2.8
A 60.0 58.2 △1.8
B 60.0 58.8 △1.2
C 60.0 59.1 △0.9

A入口温度40℃の場合 (単位:℃)
試験体 入口温度 出口温度 温度降下
@ 40.0 38.3 △1.7
A 40.0 38.9 △1.1
B 40.0 39.2 △0.8
C 40.0 39.2 △0.6


2.停水時の管内流体の温度降下
 配管内の流体が停止している場合、一定時間経過後の温度がどうなるのか、代表例を用いて特性を説明します。

<試験体> @ 架橋ポリエチレン管13(管単体)
A 架橋ポリエチレン管13+さや管22(さや管付架橋ポリエチレン管)
B 架橋ポリエチレン管13+保温材5mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管5mm)
C 架橋ポリエチレン管13+保温材10mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管10mm)

<試験条件> 雰囲気温度 5℃
初期温度 60℃
配管長さ 19m

<試験結果>




配管の結露・凍結特性

1.配管の結露
 配管の流体温度と環境温度により、どの程度の湿度で配管表面に結露が発生するのか、代表例を用いて比較します。

<試験体> @ 架橋ポリエチレン管13(管単体)
A 架橋ポリエチレン管13+さや管22(さや管付架橋ポリエチレン管)
B 架橋ポリエチレン管13+保温材5mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管5mm)
C 架橋ポリエチレン管13+保温材10mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管10mm)

<試験条件> 雰囲気温度 30℃
流水温度 15℃
流量 8L/min(流速1m/s)
配管長さ 0.5m

<試験方法> 各試験体に試験条件にて安定した状態となるまで通水する。
その後、雰囲気の湿度を上げていき、配管表面に結露の発生する湿度を確認する。

<試験結果>
試験体 雰囲気の相対湿度(%) 配管表面の状態 ※1
@ 47.1 結露あり(くもり)
A 65.1 結露あり(小水滴) ※2
B 87.2 結露あり(小水滴)
C 95.1 結露あり(小水滴)
※1 配管表面の状態は、JIS A 1514「建具の結露防止性能試験方法」を参考としている。
※2 さや管表面の波状の凹部と架橋ポリエチレン管が接する部分に結露が発生している。
    ※試験結果は、試験値であり性能を保証するものではありません。


2.配管の凍結試験
 配管の環境温度によりどの程度の時間で配管内の水に凍結が発生するか、代表例を用いて比較します。

<試験体> @ 架橋ポリエチレン管13(管単体)
A 架橋ポリエチレン管13+さや管22(さや管付架橋ポリエチレン管)
B 架橋ポリエチレン管13+保温材5mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管5mm)
C 架橋ポリエチレン管13+保温材10mm厚(保温材付架橋ポリエチレン管10mm)

<試験条件> 雰囲気温度 -10℃
初期水温 5℃
配管長さ 0.5m

<試験方法> 各試験体に安定した状態となるまで通水した後、止水し配管内の水温が、
「5℃から0℃までの時間」と「0℃から凍結までの時間」を確認する。

<試験結果>
試験体 5℃から0℃までの時間(分) 0℃から凍結までの時間(分)
@ 5 70
A 10 147
B 15 207
C 19 287
※凍結は、過冷却後に温度が再び急激に低下するまでの時間としている。

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※試験結果は、試験値であり性能を保証するものではありません。