(4)軌道下横断、伏せ越配管、傾斜配管の場合

@  架橋ポリエチレン管を軌道下横断する場合は、軌道上の輪荷重及び振動力が、直接管にかからないように、さや管(例えばヒューム管)を使用して配管する。設計及び工法については、軌道管理者と十分協議の上、承認を得て行うことが必要である。
 架橋ポリエチレン管は、電触防止対策は不要である。
 また軌道下でも1.2mの土被りがあれば輪荷重の心配はいらないが、水道施設基準3.3.11によって、他の管と同様に直接管に荷重が加わらないようにさや管に納めることになっている。
 河川・排水路等を伏せ越す場合は、必要に応じて2条以上とし、また相互にできるだけ離して敷設する。
 設計及び工法については、河川管理者等関係当局と十分協議の上、承認を得て行うことが必要である。また、伏せ越し部前後の架橋ポリエチレン管の勾配は、やむをえない場合を除いては45度以下とする。
A  山間傾斜地に配管する場合は、土砂崩れによって管の損傷及び露出を防ぐため透水性の小さな土壌で埋め戻すか、土壌硬化剤等で土壌を固め、更に土留めを行うことが望ましい。


(5)曲げ配管

@  架橋ポリエチレン管は、常温で生曲げ配管することができる。この時の曲げ半径の目安を表5.3に示す。なお、表の数値以下に曲げ配管する場合は、管を温めることが必要であり、生曲げで配管してはならない。
 常温で表の数値以下に生曲げで配管すると管が扁平し流量が低下すること以外に、管に大きな応力が残り、寿命が低下する。架橋ポリエチレン管の曲げ半径の目安は管外径の約10倍とする。
 架橋ポリエチレン管を温めるには、ホットエアーガン等を用いて管に直接熱風を当てて行う。この際、熱風の温度は約130℃が適切である。熱風の温度が高すぎたり、バーナ、トーチランプ等で直接炎を当てることは、管の材質を劣化させ、強度低下をもたらし、管の破壊事故等につながるので行ってはならない。
A  曲げた部分を埋設する場合は埋め戻し砂(土)で十分に管の周囲を突き固めて溝の中央に固定する。
 なお、固定治具を用いて施工する際は、管表面がやわらかいので傷をつけないよう注意が必要である。

表5.3 曲げ半径の目安(常温生曲げ時)■■
(単位:mm)
呼び径 最小曲げ半径 呼び径 最小曲げ半径
5 100 16 200
7 100 20 300
8 100 25 350
10 150 30 400
13 150 40 500


(6)長尺配管

@  架橋ポリエチレン管は、可撓性に優れているのでコイル巻き(50〜120m/巻)で製品化されている。そのため長尺配管が可能となる。
A  架橋ポリエチレン管を長尺配管する場合は、線膨張係数が金属管に比べて大きいために、特に露出の時、収縮に注意することが必要である。
図5.7 管の取り出し

B  コイル巻きの状態から管を取り出す際は、管の巻きぐせ、ねじれを取り除きながら配管をする。図5.7の工法で行うことが望ましい。


(7)修繕

@  管の表面に傷のあるところで接合することは、避けなければならない。
A  損傷部の切断長さ(L)は、L=損傷部長さ+管の外径×2である。
B  給水管では断水しても戻り水のため、切断部より水があふれていることがある。作業を水中で行う場合、継手部品を紛失しない様に注意する。
図5.8 管の修繕

C  水中で接続作業をする場合、小石、土砂等が管内部及び継手部に入らないように注意する。
D  修繕する管をクランプする場合、表面に傷のあるところは避けなければならない。
E  クランプ治具のスクイズバーで管を押し潰す間隔(a)は、次の通り。
■■■■■■■2×管の肉厚>a>2×管の肉厚×0.7