第5章 施工基準

(1)埋設工法

@  架橋ポリエチレン管周囲の埋め戻しには、砂またはよくふるった良質土を用いなければならない。特に、粒径2mm以上の石やコンクリートの破片、ガラスなど管に傷をつける恐れのあるものをふくまないよう注意すること。
A  掘削幅は管径にもよるが30〜70cmが適当である。深さは、水道施設基準による。

表5.1 埋設深度
区 分 最小土被り(cm)
公 道 車 道 60以上
歩 道 60以上
私 道 60以上
私有地 30以上
※寒冷地においては、凍結深度より深く埋設する。

B  溝底は平坦によく突きかためる。砂または良質土を底に10〜15cm敷いて平坦にならす。このとき原土中に粒径2mm以上の石等があれば取り除き、敷設管に局部荷重が加わらないよう注意しなければならない。
C  架橋ポリエチレン管は、溝内で多少蛇行させて敷設すること。
D  砂または良質の土で10〜15cmずつ埋めもどして、よく突きかためる。土被りが30cm以上になったら、掘削土で10〜15cmずつ突き固めながら埋め戻す。突き固めの際は管を直撃しない様注意して行わなければならない。
図5.1 道路
 
図5.2 その他

 一般的な埋設強度計算によると、管に発生する応力及び撓みは車輛荷重を考慮しても非常に小さく、上記基準に従って配管すれば何等問題はない。
 但し、特殊なケース(例えば軌道下横断など)では、関係者間で十分協議の上、さや管を用いて荷重が直接管に負荷されないような措置が必要である。


(2)屋外配管

 埋設部からの立ち上げなどで、管路が露出する部分は、保温材にて凍結を防止する措置をとらなければならない。また、直射日光が当たる部分は適宜の方法で隠蔽しなければならない。


(3)屋内配管

@ヘッダー配管

給水メーター後にヘッダーを取り付け、各給水栓にヘッダーから直接配管する方法である。
固定する場合は、間隔を2m程度とし、固定具は、なるべくプラスチック製のものを用いる。やむを得ず金属製の固定具を用いる場合は、管と固定金具との間にゴム等の緩衝材を介在させる。
クロス配管となる場合は、クロス部に保温材を巻くか保護管を被せるかして、つぶれや摩擦による管の損傷防止を施さなければならない。
極端な曲がり配管は、管座屈のもとになるので、曲がり部のRは管外径の10倍以上とること。(表5.3参照)
床仕上の時、配管上に釘打ちしないように注意しなければならない。
特に工事中など踏まれたりする恐れのある場所では、必要な防護措置を施すこと。
溶接の火花が飛散する恐れのある場所では、防災シートを敷く等適宜の手段で管を保護しなければならない。

Aさや管ヘッダー配管

 床下や天井及びスラブ内の配管経路に、あらかじめ電気配管のように、さや管を敷設しておき、後に通管してヘッダー及び給水栓に接続する配管方法でその概念を図5.3に示す。
スラブ上ころがしタイプ
さや管は、電気配線用CD管ではなく専用のさや管を使用する。
配管経路はできるだけ最短距離を取ることを原則とし、さや管配管図を作成し、図面どおりに施工すること。
さや管は、通管時にできるだけ抵抗がないように、敷設しなければならない。
特に、配管延長、曲げ角度、曲げ半径及び通管時の作業スペースにも注意しなければならない。
さや管の固定間隔は直線部は1m毎、曲がり部は必要に応じて間隔を決める。
スラブ埋込みタイプ
さや管は原則として、上筋又は下筋に不陸や、横揺れが生じないようしっかりと番線で固定する。さや管が上筋、下筋にはさまれてつぶれたりしないよう適宜に鉄筋間にスペーサーをかまさなければならない。
コンクリート打設時のバイブレーターや突き棒には注意しなければならない。
さや管内にはコンクリート破片、雨水など異物が入らないよう打設前にキャップまたは、テープ等で確実に保護しなければならない。
打設後コンクリート養生段階で、立ち上がり部が他工事の際折られたり、通管した管に傷などつけないよう注意しなければならない。
図5.3 さや管ヘッダー配管の概念図
 
図5.4 スラブ上ころがしタイプ
 
図5.5 スラブ内埋込タイプ

〔曲げ角度〕
さや管の曲げ角度 0≦θ≦90°
90°曲げ箇所数 3箇所以下(但し、立ち上げ部は除く)
図5.6 配管の曲げ角度

表5.2 曲げ数、曲げ半径、さや管径の関係
呼び径 適合さや管径 合計曲げ箇所数 曲げ半径の目安 立ち上がり曲げ半径の目安
5 16 5箇所以下 450mm 150mm
7 16
8 16
10 16,18,22
13 22,25
15 28 600mm 250mm
16 28,30
20 36 1000mm 350mm