4-2 電気融着式(E種)継手による接続

 JIS K6769に規定するE種の管の接合は、JIS K6770に規定するE種の継手を用い、JIS K6787に規定するE種の管の接合は、JIS K6788に規定するE種の継手を用いて行う。
 ※E種の継手:電熱線などの発熱体を組み込んだ電気融着式の継手

(1)工具

 接合作業に必要な工具は下記の通りである。

切断工具 パイプカッター、ニッパー
仕上げ工具 専用カンナ、電動ドリル
融着工具 専用コントローラー、サインペン(油性)


(2)継手

 継手の非架橋部に内蔵された電熱線を通電することにより、管・継手の非架橋部同士が溶融して接合される。通電は専用コントローラを使用することにより、誰にでも容易に、確実な融着接合が可能になっている。

図4.9 融着継手の構造

 形状については、融着接合部共有部を図4.10に示し、管相互の場合、他管種、水栓類、機器等との接合を目的とした多種継手を参考として図4.11に示した。
 ヘッダーを必要とする場合には、融着可能な架橋ポリエチレン製ヘッダーを準備しており、これを用いる。

図4.10 融着継手の接合部共有部

【参考】
ソケット レジューサー エルボ
     
チーズ キャップ おねじソケット
     
ユニオンソケット 給水栓ソケット 給水栓エルボ
 
図4.11 E種の継手バリエーション


(3)切断

 寸法取りに従って管軸に直角に切断する。
 パイプカッターを用いて能率のよい切断作業ができる。しかし、切れ味が低下したものを用いるとパイプが変形しやすくなるので、刃の切れ味の管理に留意することが大切である。


(4)かんな掛け

 融着接合する管の表面を専用かんなでかんな掛けをする。これは管の表面が油、ほこり等で汚れていると融着不良となるため、ポリエチレン管の融着接合において、世界的に採用されている方法である。
 かんな掛けした表面は、手で触れたり、地面の上に置いたりせず直ちに融着接合を行う。


(5)融着接続

 かんな掛けした管を継手に挿入し、専用コントローラ(図4.12)のコネクターを継手に接続し、スタートボタンを押すと通電が開始され(融着接合開始)コントローラに内蔵したマイコンにより通電時間が終了すると自動的に通電が切れる。接合のフォローを下図(図4.13)に示す。

図4.12 専用コントローラ

【施工手順と注意点】
@ 樹脂管専用カッターを用いて、管軸に対して直角に切断する。
A 専用のスクレーパを用いて、管の外面を切削する(かんな掛け)。
尚、かんな掛けした管表面は、手で触れたり地面の上に置いたりせず直ちに継ぎ手に差し込んでください。
B 継手受口に管が動かなくなるまで差し込む。
C 管の継手受口にマーキングをする。
D 継手のターミナルピンにコントローラのコネクタを接続する。
E コントローラのスタートボタンを押す。
F コネクタを外した後、インジケータが継手表面より隆起していることを確認する。
接合部に無理な力がかからないように3分以上養生後、ターミナルピンをニッパーで切断する。

かんな掛け
管継手セット
コネクター接続
通電スタート
自動↓自動
通電終了
冷 却
3分間↓3分間
終 了
 
図4.13 融着接合の手順


(6)他種管等との接合

 架橋ポリエチレン管と他種管、給湯器と接合する場合は、おねじソケット、ユニオンソケット等を用いて、先に他管等に接合し次に(5)項と同様に架橋ポリエチレン管と接合する。