第4章 接続工法

4-1 メカニカル式(M種)継手による接続

(1)工具

 接合作業に必要な工具は下記のようなごく普通のもので、特殊なものを要さない。

 切断工具: パイプカッター(はさみ式)、カッターナイフ、管用リーマ
 締結工具: スパナ、モンキレンチ、六角棒スパナ
 
  図4.1 市販パイプカッターの例


(2)継手

 JIS改訂により、寸法規格から性能規格に変わり、種類としては継手に管を差し込み、ナット、バンド、スリープなどを締め付けることによって水密性を確保する継手、またはOリングによって水密性を確保する継手等がある。そのいずれにも同径の管相互の接合のためのソケット及び他管種、水栓類、機器等との接続を目的としたおねじ付・めねじ付のソケット等が用意されている。
 規格の継手では、材質の規定はないが、水道法の浸出性能基準を満足しているため、給水配管はもとより給湯やほとんどの食品工業等へも利用可能である。
 継手の性能としては、水道を対象にした常温及び給湯を対象とした熱間の耐圧性、耐低圧リーク性、引き抜き強度等が規定されている。
 継手の構造・形状については代表的なものを参考に示す。

【参考】
  @胴
   
Aナット Bリング
図4.2 M種の継手接合部の構造及び形状

【参考】
M種ソケット M種おねじ付ソケット
   
M種めねじ付ソケット M種ユニオンソケット
   
M種給水栓用ソケット M種給水栓用エルボ
 
図4.3 M種の継手バリエーション


(3)切断

 寸法取りに従って管軸を直角に切断する。
 パイプカッターを用いて能率のよい切断作業ができる。しかし切れ味が低下したものを用いるとパイプ端部が変形しやすくなり、インコアやスリーブ等の挿入が困難となることがあるため、刃の切れ味の管理に留意することが大切である。
 さや管工法に用いるとき、さや管への挿入を容易にするため斜めカットを行うが、この場合はカッターナイフを用いて簡単に行うことができる。

図4.4 さや管工法用斜めカット加工外観


(4)接合

 接合作業のやり方で継手を分類すると、図2.1図2.3メカニカル式(M種)の継手のように5種類に分けられる。それぞれ若干作業の手順と要領が異なるが、いずれにせよとくに難しい技術を必要とするものはなく、誰にでも効率よく確実な接合が行えるのが大きな特長である。



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