第2章 規格 (JIS K6769,K6770,K6787,K6788)

2-1 JIS K6769 架橋ポリエチレン管 及び K6770 架橋ポリエチレン管継手

(1)JIS K6769 架橋ポリエチレン管

@適用: 使用温度95℃以下の水に使用する架橋ポリエチレン管(以下、管という)
について規定する。
   
A種類: 管の種類は、最高圧力及び構造によって分類し、表2.1及び表2.2のとおり
とする。

表2.1 管の使用温度及び最高使用圧力による分類
種類(1) 使用温度 ℃ 0〜20 21〜40 41〜60 61〜70 71〜80 81〜90 91〜95
PN10 最高使用圧力 MPa
{kgf/cm2}
1.00
{10.2}
0.80
{8.2}
0.65
{6.6}
0.55
{5.6}
0.50
{5.1}
0.45
{4.6}
0.40
{4.1}
PN15 最高使用圧力 MPa
{kgf/cm2}
1.50
{15.3}
1.25
{12.7}
0.95
{9.7}
0.85
{8.7}
0.75
{7.7}
0.70
{7.2}
0.65
{6.6}
注(1): 種類は、水温20℃における管の最高使用圧力のグレードをあらわす。
また、PNに続く数字は耐圧力を示し、PN10は水温20℃における管の
最高使用圧力が1.00MPaを、PN15は1.50MPaを意味する。

表2.2 管の構造による分類
種  類 構  造 種類の記号
M種 単層 XM
E種 二層 XE
備考: M種は、JIS K6770のM種の継手を用いて接合する管とし、
E種は、JIS K6770のE種の継手を用いて接合する管とする。

B寸法: 表2.3、2.4、2.5、2.6に示す。
   
C性能: 表2.7に示す。

表2.3 PN10のM種の管の寸法及び寸法の許容差      単位:mm
呼び径 外 径 内 径 厚 さ 長 さ 参 考
基準
寸法
平均外径
の許容差
基準
寸法
平均内径
の許容差
基準
寸法
許容差 基準
寸法(m)
許容差
(%)
1m当たり
の質量(kg)
コイル巻
内径(cm)
16 21.5 ±0.15 17.3 ±0.25 2.10 ±0.20 120 +2
 0
0.120 50以上
20 27.0 21.9 ±0.30 2.55 ±0.25 100 0.184 80以上
25 34.0 27.9 ±0.35 3.05 0.279
30 42.0 ±0.20 35.0 ±0.40 3.50 ±0.30 0.398 120以上
40 48.0 ±0.25 40.0 ±0.45 4.00 60 0.520
50 60.0 ±0.30 50.3 ±0.50 4.85 ±0.35 50 0.790 150以上
備考: 1. 呼び径15以下は、表2.4のPN15の寸法及びその許容差による。
2. 平均外径の許容差とは、任意の断面における相互に等間隔な二方向の外径測定値の
平均値(平均外径)と基準寸法との差をいう。
3. 平均内径の許容差とは、平均外径から平均厚さの2倍を差し引いた値と基準寸法との差
をいう。なお、平均厚さとは外径の測定箇所を同一断面における相互の等間隔な4箇所
の厚さ測定値の平均値をいう。
4. 長さについては、受け渡し当事者間との協定によって変更することができる。
参考: 質量は、管の寸法を基準寸法とし、管に使用する材料の密度を0.94g/cm3として計算したも
のである。

表2.4 PN15のM種の管の寸法及び寸法の許容差      単位:mm
呼び径 外 径 内 径 厚 さ 長 さ 参 考
基準
寸法
平均外径
の許容差
基準
寸法
平均内径
の許容差
基準
寸法
許容差 基準
寸法(m)
許容差
(%)
1m当たり
の質量(kg)
コイル巻
内径(cm)
5 8.0 ±0.15 4.8 ±0.25 1.60 ±0.20 120 +2
 0
0.0302 50以上
7 10.0 6.8 0.0397
8 11.0 7.8 0.0444
10 13.0 9.8 0.0539
13 17.0 12.8 2.10 0.0924
15 20.0 15.1 2.45 ±0.25 0.127
16 21.5 16.2 2.65 0.148
20 27.0 20.5 ±0.30 3.25 0.228 80以上
25 34.0 26.0 ±0.35 4.00 ±0.30 100 0.351
30 42.0 ±0.20 32.1 ±0.40 4.95 ±0.35 0.542 120以上
40 48.0 ±0.25 36.8 ±0.45 5.60 ±0.40 60 0.701
50 60.0 ±0.30 46.1 ±0.50 6.95 ±0.45 50 1.09 150以上
備考: 1. 平均外径の許容差とは、任意の断面における相互に等間隔な二方向の外径測定値の
平均値(平均外径)と基準寸法との差をいう。
2. 平均内径の許容差とは、平均外径から平均厚さの2倍を差し引いた値と基準寸法との差
をいう。なお、平均厚さとは外径の測定箇所を同一断面における相互の等間隔な4箇所
の厚さ測定値の平均値をいう。
3. 長さについては、受け渡し当事者間との協定によって変更することができる。
参考: 質量は、管の寸法を基準寸法とし、管に使用する材料の密度を0.94g/cm3として計算したも
のである。

表2.5 PN10のE種の管の寸法及び寸法の許容差      単位:mm
呼び径 外 径 全体厚さ 架橋層厚さ 非架橋層厚さ 長 さ 参 考
基準
寸法
平均外径
の許容差
基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差 基準
寸法(m)
許容差
(%)
近似
内径
1m当たり
の質量(kg)
コイル巻
内径(cm)
16 21.5 ±0.15 2.40 ±0.30 2.10 ±0.20 0.30 +0.30
−0.10
120 +2
 0
16.7 0.135 50以上
20 27.0 2.85 ±0.35 2.55 ±0.25 0.35 +0.35
−0.15
100 21.3 0.203 80以上
25 34.0 3.35 3.05 0.40 +0.40
−0.20
27.3 0.303
30 42.0 ±0.20 3.80 ±0.40 3.50 ±0.30 0.45 +0.45
−0.25
34.4 0.429 120以上
40 48.0 ±0.25 4.30 4.00 0.50 +0.50
−0.30
60 39.4 0.555
50 60.0 ±0.30 5.15 ±0.45 4.85 ±0.35 0.55 +0.55
−0.35
50 49.7 0.834 150以上
備考: 1. 呼び径15以下は、表2.6のPN15の寸法及びその許容差による。
2. 平均外径の許容差とは、任意の断面における相互に等間隔な二方向の外径測定値の
平均値(平均外径)と基準寸法との差をいう。
3. 長さについては、受け渡し当事者間との協定によって変更することができる。
参考: 質量は、管の寸法を基準寸法とし、管に使用する材料の密度を0.94g/cm3として計算したも
のである。

表2.6 PN15のE種の管の寸法及び寸法の許容差      単位:mm
呼び径 外 径 全体厚さ 架橋層厚さ 非架橋層厚さ 長 さ 参 考
基準
寸法
平均外径
の許容差
基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差 基準
寸法(m)
許容差
(%)
近似
内径
1m当たり
の質量(kg)
コイル巻
内径(cm)
5 8.0 ±0.15 1.70 ±0.30 1.40 ±0.20 0.30 +0.30
−0.10
120 +2
 0
4.6 0.032 50以上
7 10.0 6.6 0.042
8 11.0 7.6 0.047
10 13.0 1.90 1.60 9.2 0.062
13 17.0 2.40 2.10 12.2 0.103
15 20.0 2.75 ±0.35 2.45 ±0.25 14.5 0.140
16 21.5 2.95 2.65 15.6 0.162
20 27.0 3.55 3.25 0.35 +0.35
−0.15
100 19.9 0.246 80以上
25 34.0 4.30 ±0.40 4.00 ±0.30 0.40 +0.40
−0.20
25.4 0.377
30 42.0 ±0.20 5.25 ±0.45 4.95 ±0.35 0.45 +0.45
−0.25
60 31.5 0.570 120以上
40 48.0 ±0.25 5.90 ±0.50 5.60 ±0.40 0.50 +0.50
−0.30
36.2 0.734
50 60.0 ±0.30 7.25 ±0.55 6.95 ±0.45 0.55 +0.55
−0.35
50 45.5 1.130 150以上
備考: 1. 平均外径の許容差とは、任意の断面における相互に等間隔な二方向の外径測定値の
平均値(平均外径)と基準寸法との差をいう。
2. 長さについては、受け渡し当事者間との協定によって変更することができる。
参考: 質量は、管の寸法を基準寸法とし、管に使用する材料の密度を0.94g/cm3として計算したも
のである。

表2.7 管の性能
試験項目 性  能 試験温度 試験方法の概要
外観形状 管の断面は実用的に正円で、その内外面は使用上有害な傷、縦筋、割れねじれ、その他の欠点があってはならない。 常温
(20℃±15℃)
目視で調べる。
寸 法 表2.3、2.4、2.5、2.6による。 23℃±2℃ ノギス、マイクロメーター、ゲージなどで測定する。
引張試験 16.0MPa {163kgf/cm2}以上、さらにE種の場合は、引張試験の後、非架橋層と架橋層のはく離その他の欠点がないこと。 23℃±2℃ ダンベル試験片にして、表2.8における速さで引張降伏強さを求める。
耐圧試験 漏れ、その他の欠点がないこと。 常温
(20℃±15℃)
水圧2.5MPa {25.5kgf/cm2}を加えて2分間保持する。
浸出試験(1) 濁度:0.5度以下
色度:1度以下
全有機炭素(TOC):5mg/L以下
残留塩素の減量:1mg/L以下
臭気及び味:異常がないこと。
95℃ 供試水と供試管を接水させ、16時間静置した後、その検水を試験する。
熱間内圧
クリープ
試  験
漏れ、その他の欠点がないこと。 表2.9による 供試管に表2.9の条件を用いて、式2.1より算出した圧力の水、空気、または窒素を満たし、規定時間保持する。
耐塩素水性 水泡発生がないこと。 60℃±1℃ 供試水を24時間ごとに取り替え72時間後に試験片を取り出す。
ゲル分率(2) 65%以上 キシレン浴中にて一定時間抽出し、残量を測定する。(JIS K6796)
注(1) 試験温度は95℃とする。また、濁度、色度及びTOC、並びに残留塩素の減量は、
空試験値との差から求める。
 (2) JIS K6796に規定するゲル分率は、M種及びE種の架橋層に適用する。

表2.8 試験速度
試験速度
mm/min
供試管厚さの基準寸法 e
mm
試験片の作製方法 試験片の種類
100 e≦5 打抜き Type 1BA
25 e>5 打抜き Type 1B

試験条件は、下表の試験温度、試験時間及び円周応力を用いて、次の式によって算出する。

……式2.1
ここに、 P: 試験圧力(MPa)
  σ: 円周応力(MPa)
  D: 平均外径(mm)
  e min: 最小厚さ(mm)

表2.9 試験温度による試験時間及び円周応力
試験温度
試験時間
h
円周応力
MPa
20 1 12.0
95 1 4.8
170 4.6
1,000 4.4
110 8,760 2.4