7-4 さや管ヘッダーシステムの諸性能

 さや管ヘッダーシステムの性能を従来の分岐工法と比較したものを以下に示します。

(1)試験回路

図7-5 さや管ヘッダーシステムの配管系統図
 
図7-6 分岐工法の配管系統図(金属管の場合)

(2)吐出量

 シャワーを使用して、水だけを流して実験した結果を以下に示します。

表7-10 吐出量試験結果
管呼び径 給水圧力
MPa(kgf/cm2
シャワー(H=1800mm)
吐出量
/min
流速
m/s
最大水撃圧
MPa(kgf/cm2
10 0.15 (1.5) 10.0 2.12 0.92 (9.4)
0.20 (2.0) 11.6 2.46 1.12 (11.4)
13 0.15 (1.5) 13.2 1.66 0.76 (7.8)
0.18 (1.8) 14.3 1.79 0.80 (8.2)
0.20 (2.0) 15.3 1.92 0.88 (9.0)
0.25 (2.5) 17.4 2.19 1.02 (10.4)

(3)通管性

図7-7 さや管配管図および通管測定結果

(4)施工性の比較

表7-11 施工性比較
  さや管ヘッダーシステム 分岐工法
管呼び径 13 主管20 分岐管13
継手数量 16個 28個
接続箇所数 16箇所 52箇所
作業時間 70分 160分
注:上記表は図7-5、図7-6を比較したものです。

7-5 その他の工法

(1)被覆架橋ポリエチレン管ヘッダー工法

1)被覆架橋ポリエチレン管ヘッダー工法の概要

 さや管を使用せず被覆架橋ポリエチレン管を用いたヘッダー工法です。
 架橋ポリエチレン管の更新性を考慮しない工法のため、端末部の継手がさや管ヘッダー工法に用いるものと異なります。

2)長所

 @コンクリート埋設を用いない、戸建住宅の配管に向いています。
 A架橋ポリエチレン管の更新性以外は、さや管ヘッダー工法の特長を持っています。

3)短所

 @架橋ポリエチレン管の更新性がありません。
 Aコンクリート埋設が出来ないため、工法が限定されます。

図7-8 ヘッダー工法の配管イラスト

(2)先分岐工法

1)先分岐工法の概要

 ヘッダーを使用せず、チーズソケットを用いて順次分岐していく工法です。
 在来配管の考え方に架橋ポリエチレン管を用います。一般的に被覆架橋ポリエチレン管が使用されます。
 架橋ポリエチレン管の更新性はなく、端末側の継手は被覆架橋ポリエチレン管ヘッダー工法に用いるものと同じです。

2)長所

 @配管経路が単純です。

3)短所

 @チーズソケットを数多く使用します。
 A架橋ポリエチレン管の更新性はありません。
 Bコンクリート埋設が出来ないため、工法が限定されます。

図7-9 先分岐工法の配管イラスト