6-2 凍結防止対策

配管経路内の水が凍結することがあり、凍結防止対策が必要です。

(1)凍結しやすい場所

 1)散水栓などの屋外配管
 2)戸建住宅における建物北側
 3)戸建住宅床下の通気口付近
 4)屋外給湯器周り
 5)集合住宅のパイプシャフト内配管


(2)凍結時間の目安

 凍結時間は表6-1を目安として下さい。

表6-1凍結時間の目安

凍結条件:架橋ポリエチレン管のみ
     外気温
呼び
凍結時間
-5℃ -10℃ -15℃
13A 3.5時間 2時間 1.5時間
20A 8時間 5時間 2.8時間

凍結条件:20mm保温材で被覆した場合
     外気温
呼び
凍結時間
-5℃ -10℃ -15℃
13A 17時間 9時間 5.5時間
注1: 凍結時間は実験における値であり、実際の凍結時間と異なる場合があります。
注2: 凍結時間は水温が0℃以下に低下し始める時間としました。
注3: -5℃、-15℃の結果は(社)リビングアメニティ協会資料より抜粋しています。

(3)凍結防止方法

 架橋ポリエチレン管内の水が凍結しても、管や継手に破損などが生じることは殆どなく、解凍後は通常に使用できます。これは樹脂の柔軟性が、凍結による水の体積膨張を緩和するためと考えられます。ただし、状況によっては配管や器具に悪影響が生じる場合があるので凍結防止対策が必要になります。
 ここに代表例を紹介致します。なお、当該水道業者の規定や指針がある場合にはそちらを順守して下さい。

1)管内の温度を0℃以上に保つ

 @保温材等の被覆
   保温材を被覆することで配管内温度が0℃以下になるまでの時間を遅らせる効果があります。

図6-1 保温の有無による凍結時間の比較

 A市販の電熱線などを敷設する

  敷設例

2)流水状態を保つ

 水栓等を開栓状態にして少量の水を流し、配管内を流動させておきます。

3)管内の水を抜く

 寒冷地対応の水栓および水抜きバルブ等の器具を使用し、さらに勾配を設けた配管とすることで、不使用時(夜間等)に配管内の水を排出し凍結を防ぎます。

 @寒冷地用部材例
 
 A配管例
 天井配管例
 
 床下配管例


(4)解凍方法

1)温水による解凍

 配管の凍結した部分に布等を巻き、温水をかけて解凍します。(部分的な凍結に対しての方法)

2)電気ヒーターによる解凍

 凍結防止用に予め敷設したヒーターを作動させ、配管全体を加熱して解凍する。

3)温風による解凍

 水栓ボックス等からさや管内に温風を送風することで解凍する。

 温風送風方式例

4)蒸気による解凍

 市販の小型蒸気発生器等を使用し耐熱ホース等で配管内に蒸気を注入して解凍する。

 蒸気方法例

 器機の操作時に配管などを傷つけないように注意すること。