6.特記事項

6-1 通管に伴うトラブル対策

 さや管への架橋ポリエチレン管の通管性を阻害させないために敷設基準を関係者によく説明する必要がありますが、通管不能等のトラブルが発生した場合には以下の処置をして下さい。

(1)コンクリート打設時の注意

 コンクリート打設時には次の項目に注意して下さい。

1) さや管の配管経路の上下筋とも正常高さに配管されているか確認して下さい。(上筋が下に落ちるとさや管を潰し、下筋が正常位置より下に落ちると不陸の原因となります。)
2) 打設の際のバイブレーターや突っつき棒の操作には十分注意して下さい。
3) さや管の踏みつけや、重量物による変形のないように注意して下さい。

(2)コンクリート打設後の検査

項 目 基 準 説 明
さや管の潰れと不陸の確認 コンクリート打設後、極力早めにテストランナーでさや管の潰れ及び不陸を確認して下さい。

ほとんど抵抗なく引けること



テストランナーの通管時の引き込み力の強さで不陸の大小を判断する。
テストランナー

さや管22用


さや管28用


(3)さや管の修正

 テストランナーがさや管を通らない場合や通過力が非常に大きい場合は、さや管の潰れまたは不陸が発生していると予想されます。以下の方法でさや管の修正を行って下さい。

1)さや管に入ったパイプの長さから潰れ、不陸箇所を推定します。
 
2)潰れ、不陸箇所近辺のスラブなどを除去します。
 
3)潰れ、不陸箇所近辺のさや管を切断して取り除きます。
 
4)両側にカップリングを取付け、さや管を補修します。
 
5)潰れ、不陸が生じないようにスラブなどを埋め戻します。


(4)さや管の釘打ち処置

 架橋ポリエチレン管をさや管に通管する時、通管力が異常に大きい場合は、さや管に打たれた釘の先端で架橋ポリエチレン管に傷をつけていることが考えられます。
 このような場合には、通管した架橋ポリエチレン管の先端の外観を目視および触指により、縦傷などの異常がないか検査して下さい。
 異常が発見された場合には架橋ポリエチレン管を引き戻し、傷の発生状況から釘の打たれている位置を推定して下さい。

1)床ころがし配管の場合

 該当する箇所のさや管を調べ、釘などを発見したら、それを除去して下さい。
 釘などによるさや管の損傷部分を、水漏れがないように補修して下さい。

2)床埋設配管の場合

 該当する箇所のはつりによる修正を行って下さい。
 修正の方法は6-1(3)さや管の修正を参照して下さい。